みなさんはじめまして。
陰glish BLOGです。
どんな人間なのかは
以下のスペックをご覧ください。
[スペック]
・アラサー
・無職
・英検1級/TOEIC990
・元学校教員/元塾講師
・海外経験一切ゼロ。パスポート持ったこともない。
・友達はもちろん少ない。
要するに、英語ができる日陰者です。よろしければ、Twitterもフォローお願いします。
さて、今回は、「リアルな受験生の声」をお届けしようという新企画でございます。なにが始まるのかといいますと
①X(Formerly Twitter)上にいる、受験終了マンに、体験記書いて^^と(謝礼付で)迫っていき
②書いてもらって
③ここに載せる
という、アレでございます。
第一段は「ちょっと英語が得意な普通の高校生から、早慶レベル模試偏差値76.9へ」な、ペンネーム鷲さんです
Contents
ペンネーム:鷲さんに関して
現浪→現役
合格大学:早稲田大学国際教養学部、早稲田大学商学部、上智大学、その他サマザマ
以下、特に前置きとかなく、いきなりはじめますね~。
英単語の勉強法と使用教材
勉強法
タゲ1900を例にします。まず、1日にやる最大単語数を設定します。(僕の場合は300単語)。
例を挙げると、1日目は1セクション、2日目は1、2セクション、3日目は1、2、3セクション、4日目は2、3、4セクションという風に、やった単語:新しい単語が2:1になるようにやっていました。
良い点
こうやっていけば、新しい単語だけを毎日やるわけじゃなくなります。覚えられなさすぎて萎えてしまうみたいなことがあまり起きません。
悪い点
周回速度が遅い点ですが、単語帳はやって覚えていくうちに負担が減るため、そのときは一日の上限を増やしていけば良いでしょう。
注意点
赤文字のところを覚え切ったと言えるまでは、黒文字を気にしないことです。長文で黒文字の意味に出会った場合にはマーカーを引いて、赤文字の確認の際に「そんなのあったなあ」ぐらいに思い出す程度で良いと思います。
とにかく、単語を見てから赤文字の意味が出る速度を上げることが速読のキーとなります。赤文字が完璧になった後に、用法で赤文字になっていることを押さえれば良いでしょう。
そして、そこまで終わったら次の単語帳に行きましょう。
使用教材
ターゲット1900
王道。アプリも使ってました。やる気のないときはずっとアプリの単語問題を解いていました。(主に高1から高2まで使用)
パス単準一級(5訂)
改訂されてから英検準一級の単語問題をあまりカバーできてはいないが、これに載ってる単語を覚えていれば長文読解では困らないはず。もし単語問題の対策をしたいなら、英検分野別ターゲット・英検準一級単語・熟語問題をやるといいと思います。(高2春から夏まで)
鉄壁
正直あんまやる意味なかったです。単語とそれに関する表現を同時に学べるのはいいと思いますが、ターゲット1900レベルが固まってない人がやったら量で挫折するのかなと思いました。あと別売りのcdがあるのですが音が切れるので買わないほうがいいです(主に高2夏から冬まで使用)
リンガメタリカ
あまり中身を見ないで買って後悔した。そこまで難しい単語載ってないしトピックも時代遅れだし微妙でした。(高2冬に少しだけ使用)
(※陰ブロ注:私は『リンガメタリカ』は好きなんですが、文章を私の意図に寄せたりしないで、ありのままの言葉を載せていきます。)
英検一級パス単(5訂)
英検準一級パス単と同じ様に改定されて以降掲載されている単語のレベルが低くはなったけど、そのおかげでむしろ英検準一級からの接続はやりやすくなったかなと思いました。(高2の冬休みぐらいから高3の夏まで使用)
でた単一級
神。収録語数がまず多い。これをやってれば早慶の難単語も大体わかる。あと、アプリだから、通学中や家にいてやる気ないときにも無心でできるのが素晴らしい。余裕ある人はやりましょう。僕は総正解数が50000以上になるぐらいまでやりこみました。(高3秋まで)
Pinnacle
収録語数がかなり絞られてはいますが、関連語までマスターすることでかなりの語彙力をつけることができると思います。また定型表現を覚えることができるので難しい表現を英作文で使いたい人にも結構いいです。収録されている語も、難単語であるものの、結構な頻度で見るようなものばかりですね。(直前期)
TOEFL2500
やる意味はあまりないかもしれない。よほど余裕がない限り手を出さない方が良いと思う。これやるならでた単一級やった方がいい気がします。(高3秋から直前期まで)
私として注目したいポイントは、「マジで単語を覚えまくっていること」ですね。結局そこがモノを言うのでは?という気持ちです。
英文解釈の勉強法と使用教材
勉強法
参考書をコピーして、英文にSVOCを振ってから訳を書いていました。
僕は細かくSVOCを振るのがあまり好きではなかったので、複雑な文構造の場合(ここでは以下の関係詞を使った文を例にします)
People who cannot control themselves will certainly lose in a game that is very important for them.
この文の場合、Peopleからthemselvesを大きくカッコしてSと書いていました。(真面目な人は関係詞のところも明示したりしているのだと思う)。
間違った訳をした場合には、きちんと全て書き出して何がどこを修飾しているかなどをはっきりさせてました。
何周目であろうとやることは基本変わりません。ゴールはある英文を見た際に瞬時にSVOCがわかることです。
こんなことを言うと頭がおかしいのかと思われるかもしれませんが、ある意味単語の暗記のようなもので、ある英文を初めて見た際に今まで見てきた英文のパターンのどれに当てはまるかわかるかが重要だと思っています。ここまでできて、速読力につながってきます。
使用教材
入門解釈70
可もなく不可もなくって感じですね。文構造が取れていても前後の文脈がないとどう訳せばいいのが正解なのかわからないってことが時々あったので他の参考書の方がいいんじゃないかなと思います。(高1冬から高2春まで)
英文熟考上
難易度はそこまで高くなくて入門70をやっていたら結構スラスラ読めるレベルだと思います。解釈の参考書ではこの英文熟考シリーズが個人的には断トツでお勧めです。(高2秋まで使用)
英文熟考下
難易度は上と比べるとかなり高くなるが、ここまでやったら早慶はほぼほぼ戦えると思う。(高2冬から高3夏前まで使用)
Top grade
やりたいからやっただけ。早慶志望なら英文熟考までで十分です。慶応文志望で訳の練習をしたいなら使ってもいいかもしれないです。
やっていることなんですが、まあ、「普通」ですね。「普通を極めること」が、王道かつ覇道なんすよ、ケッキョク。
長文の勉強法と使用教材
勉強法
まず通しで時間を測って解く。まだ成績が良くないうちは時間制限をあまり気にしなくてOKです。しかし。だからといって無駄に時間をかけすぎるのもダメ。
解き終わった後は丸つけをし、記述問題では自分が書いた解答と答えのどこが違うのかをよく確認します。特に和訳の問題の際には、「構造わかってますよアピール」をしている解答の方が望ましいので、できていなかった場合は解答を見本として自分の解答を修正しました。
また僕の場合は説明問題や要約問題を解いた際に、字数が足りず要素を入れられないことがあったので、どう日本語で短く表現するかを確認していました。
記号問題の場合は、解答根拠を見つけて、どう読み間違っていたのかを同じように確認していました。
丸つけが終わった後は、解説にある長文に出てきた単語の意味を覚えていました。自分が知らなかった単語は注釈であろうとなんであろうと全て覚ましたね。
また、この作業の際に、構文が読み取れなかった文にマーカーを引いて、その部分だけ文構造を振り訳出していました。
使用教材
使用順序
やっておきたい300→基礎英語長文問題精講→やっておきたい500→rise3→やっておきたい700→ポラリス3→rise4→やっておきたい1000→過去問
やっておきたいシリーズ
問題演習にはよいと思うが、解説が薄いことが主な要因で解いて得られるものが少なすぎる。300から1000までやったが700ぐらいでまでやっておけば十分かなと思いました。1000やるぐらいなら過去問をやりまくった方がよいです。
Riseシリーズ(3、4のみを使用)
ポラリスやRulesといった参考書がわかりやすいことで有名だが、個人的にはこのriseシリーズが一番良い教材だと思っている。その理由は解説がしっかりしていて、尚且つ、採点基準がしっかり設けられているということです。
Rulesシリーズ(3,4のみ使用)
構文が全ての文に振ってあること、音声がついてること、長文を読む際に従うルールが載っていることがよいと思った。ただ、音読もしなかったし、ルール(?)みたいなのは自分の中でもう決めていたのでちょいちょい役に立つぐらいでそんなに恩恵は受けませんでした。演習量を確保するためにやった。
基礎英語長文問題精講
問題数がかなり多いのと文法事項が長文中に頻繫に出てくるので一番得られるものが多かった。個人的にかなりおすすめ。
ポラリス(3のみ使用)
解説薄いし問題の難易度も物足りないしで個人的にどこがいいのかサッパリわかりませんでした。
英検長文問題
演習量を増やすために英検対策以外でも解いた。トピックが面白いし、読めなかったらちゃんと間違えるのでいい問題だと思います。早慶志望なら一級のリーディングやりまくるのもありだと思います。
番外編(早慶ぶっちぎりたいor英語大好きな人用)The economist, The guardian
早稲田国際教養、社会科学部対策で興味のある分野を読んでいました。(受験生が全部のページ読むのはほぼ不可能。他の教科に時間使ったほうが良いです。)
かなり難しい単語や表現などが出てくるので知らなかったらメモをして、マイ単語帳にストックしていました。
割とメモした単語は出るからこれはやったほうが良いです。また、知識のストックだけでなく単語の意味推測の練習にも用いていました。
勉強習慣について
勉強開始する前の生活
特に何もせずYouTubeとか見て時間潰していました。
定期テスト二週間前になったらテストに向けて勉強するぐらい(一応その二週間は毎日5時間)で全く習慣化はできていませんでした。
これが高1の夏までのことです。
受験勉強を本格的に開始してからの生活
平日は学校終わってから学校の自習室に行き、4-6時で勉強した後に、7-9時で塾で勉強をしていました。
休日は日にもよりますが大体朝9時から午後6時ぐらいまで自習していました。これが高1の終わりまでの生活です。
受験勉強を本格的に開始してまあまあ時間が経ってきたぐらい(高2冬まで)の生活
基本は高1と変わりませんが高2からは休日は日によっては午後8時まで残るときもありました。
恐らく平日の勉強時間は5時間ぐらい、休日は7-8時間ぐらい。
受験生になってから(高3冬まで)の生活
高3からは塾の復習で学校の小テストの対策ができない分、通学中で勉強し始めました。
といっても赤点取らなきゃいいやのスタンスだったので娯楽で時間をつぶしているときのほうが多かったと思います。
この頃からほぼ全ての授業内職をするようになったので平日の勉強時間でも8時間は超えていたと思います。
休日は自習室に一番乗りで入って朝9時には席について学校の閉館時間の午後8時まで勉強していました。
直前期の生活
共通テスト終わってから正直勉強をあまりやらなくなってしまった(毎日一応5時間ほど)。
これを読んでいる人は気を抜かずやり続けてください
何より「スタートが早い」ですね。結局それが強い。当たり前なんですが、極めて重要。
後輩へのメッセージ
生活習慣を正せ
生活習慣が悪いせいで入試本番の時に本来の力を出せていない友達を見ました。(最悪一か月前から修正すれば大丈夫)
メンタルは壊れる
拠り所を作れ。孤独は一番ダメ。
合格体験記はあくまでサンプル
全てを真に受けるな。
勝手に総括
・単語をメチャクチャ覚えている
・勉強開始時期が早い
・長文も解釈も「普通の勉強」を全力でこなしている
勝つべくして勝った図であると思います。真に受けるなとのことですが、しかし1つのモデルケースとして優秀なはず。
大いに参考にして、皆様も勝利していきましょう。