みなさんはじめまして。
陰glish BLOGです。
どんな人間なのかは
以下のスペックをご覧ください。
[スペック]
・アラサー
・無職
・英検1級/TOEIC990
・元学校教員/元塾講師
・海外経験一切ゼロ。パスポート持ったこともない。
・友達はもちろん少ない。
要するに、英語ができる日陰者です。よろしければ、Twitterもフォローお願いします。
今回は「英文法入門10題ドリル」について説明していきたいと思います。
ぶっちゃけ、ぱっと見は何にもすごくねえ参考書だと思うんですよ。
でも、現場で学力下位層を見てきた人間からすると、そうなんだよ!こういうのが欲しかったんだよ!と、2312982回くらい頷いてしまう物体なんですよね。
どういう論理でそう思えるのかってのと、どう使うべきか、ついでに、逆張り陰キャらしくしっかり欠点を、この記事では書いていきたいと思います。よろしくお願いします。
Contents
英文法入門10題ドリルって、どんな参考書なの?
上に画像を貼っておきました。
これを見れば、聡明な読者の方々は、英文法入門10題ドリルが「どんな参考書」なのかは、もうわかると思います。
①超基礎事項をテーマとし、テーマごとのアッサリした説明と、用例
②テーマに即した大量の整序問題(※たまに整序じゃないときもありますが)
はい。極論を言っちゃえば、それだけです。
なんでこんなんが革命的なのかって話ですよね。いいでしょう、次の段落から語っていきます。
英文法入門10題ドリル、ここがすごい
①:何もできない民にも寄り添う
突然なんですが、以下の箇条書き連中を見てください。
・冠詞+形容詞+名詞(例:a cute cat)
・所有格+形容詞+名詞(例:his cute girlfriend)
・名詞+前置詞句(例: a cat in the box)
上の連中を見て、なんやそれクソ簡単やんけ!!!と思える方は、指導者経験がないか、あっても上位層とだけ関われる平和なライフを送ってるか、もしくは一切合切真面目にやってないかのどれかだと思います(いらないケンカを売っていくスタイル)
ぶっちゃけこんなん、1mmでもセンスがある人間なら、「ああ、そういうことね」と、明示的に指導されなくても、ついでに意識的に練習なんかしなくても、勝手に気付けるんですよ。
でも、失礼を承知、1mmもセンスがない人間って、盛大にこのレベルで躓いているんですよね。
「なんでcute a catじゃいけないんですか???」みたいな、そんなモヤモヤを抱えていたり、そもそもcute a catに何も違和感を感じたりしなかったりしているんですよ。
ここで、英文法入門10題ドリルがなぜ革命的なのか、一回結論付けをしておきましょう。
「1mmも英語のセンスのない人間が躓く、しかしながら英語において滅茶苦茶大切な項目に関して、1mmも英語のセンスのない人間に、全力で寄り添う形で提示しているから」
これを念頭に置いたうえで、次の段落を読み進めていってもらえると幸いです。
②:説明が「少ない」
では、英文法入門10題ドリルの具体的に良いトコロ、を書いていくんですが、まずはこれなんですよね。
説明が「少ない」ことなんですよ。
いや、普通は説明が詳しい方がいいじゃないですか。なんで説明が少ない方がいいのかといいますとこれも失礼を承知で、偏差値30の層に説明を読みこなす力なんかそもそもないからです。
元も子もないことを言っちゃったんですが、マジでこれなんですよね。
具体例をあげましょう。
a cute catがあったとしてaってのは不定冠詞でウンヌンカンヌンcuteってのは形容詞でウンヌンカンヌンcatってのは名詞でウンヌンカンヌンと偏差値30の層に熱く語ったとしても
華麗に読み飛ばすか、なんとなく目を通して分かったフリをして、その上で問題を解いてマルバツだけつけて一喜一憂するか、そんなんで終わって、結局1mmも理解はせず、何も得るものなしに終わってしまうんですよ。
そういう層は、もう、「習うより慣れよ」でやるしかねえんですが、まさに英文法入門10題ドリルは、そういう層に寄り添った結果であろう、「最低限の説明と大量の問題演習」という構造になってるんですよね。
筆者の田中先生の信念を、勝手ながら感じます。。!
③:語彙がある程度難しい
え、入門なのに語彙難しくていいの?と思うかもしれませんが、これも一個ポイントかなと思います。
なんでかっていうと、問題が幼稚じゃなくなるからですね。
どういうことかっていいますと、例えば「冠詞+形容詞+名詞」を勉強したいじゃないですか偏差値30の民は、プライドだけはいっちょ前なことが多いんで、(a / cat / cute)で勉強させられると、文句言い始めるんですよ。。。
英文法入門10題ドリルは、これは多分狙ってだと思うんですけど、入試に必要かつ、幼稚じゃない、絶妙なラインの語彙で構成されています。
そのおかげで、プライドを傷つけることなく、入門レベルの英文法をやり直させることができます。。。!
英文法入門10題ドリル:使い方
いい意味で使い方もへったくれもないです。
読んで、解いて、巻頭に書いてある通りに、「こまめに」丸付けをする。
それだけです。使い方に迷う必要もないってのも、この教材が偏差値30を救う一助になりうる大きな理由ですね。
できたら解説少ない分、疑問点を「総合英語」で調べたりできるといいとは思うのですが、このレベルの学習者にそれを強いるのもきついかな。。。。
英文法入門10題ドリル:欠点一覧
ここまでべた褒めですが、両論併記がモットーなので、欠点も書いておきますね。
欠点①:音声何それおいしいの状態
音声が付いていないってことを指摘したいんじゃなくて、「このレベルの学習者、この単語、絶対発音できねえよな...」ってのが、整序問題に散見されますし、発音のガイドになるものがついているわけでもありません。
つまり、学習者は「読み方わからんけど形容詞で、意味が...な単語」みたいな認識を抱えながら勉強することになります。
入門レベルの英文法をやる教材だからとここが割り切れる指導者or学習者であるのが、英文法入門10題ドリルをやる条件になってきますね。。
欠点②:網羅性は捨ててる
続編にあたる「英文法基礎10題ドリル」と合わせても、カバーされてない英文法は山ほどあります。(※実は「基礎」のが先に出てるんですが)
「基礎」と合わせてやり切ると、確かに英語の認識は変わるとは思いますが、それでもわからないものだらけってのが最終到達点なので、それは覚悟の上でやる必要がありますね。。。
英文法入門10題ドリル まとめ!
①とことん「偏差値30の民」に寄り添う内容と構成!英語の勘所を「習うより慣れよ」で植え付ける!
②網羅性や音声面には期待するなよ!