みなさんはじめまして。
陰glish BLOGです。
どんな人間なのかは
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[スペック]
・アラサー
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・英検1級/TOEIC990
・元学校教員/元塾講師
・海外経験一切ゼロ。パスポート持ったこともない。
・友達はもちろん少ない。
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さて、久方ぶりに教材レビューでございます。
いやね、感動したんですよ。何にかって
とにかくこれにです。
私、こういう言葉遣い、マジで使わないようにしてるんですが、それでも使う。
今存在する英作文の教材の中で、「とにかく、万人にとりあえずオススメできる1冊」を選ぶとしたら、絶対的にこれです。そういう意味で「最高」って言葉を使いました。
『ゼロから覚醒英作文』は、英作文学習の、英作文指導の、全てを変えるポテンシャルがあります。
以下、その理由、語っていきましょう。
Contents
今ここにある惨状
新しいモノの良さを強調したい時、過去や現在との対比を作るのは、よくある論理構成ですね。
突然ですが皆さん。
冠詞ってちゃんと付けられます?
はい、もちろん、僕はメチャクチャ怖いです。
ついでに、以下、その辺の高校生の皆様への失礼を承知で、突然の例題なのですが
[問:正しい語順に並べ替えなさい]
(1)ある美しい少女
(girl / a / beautiful)
(2)興奮した観客(1語不要)
(spectators / the / exited / exting)
こういう問題、その辺の高校生の皆様は、ちゃんと百発百中でできると思いますでしょうか?
もっと例を出してみると
I am play the baseball the ground.
この英文(?)の何が間違っているかを、どれほどの若者が、明瞭に説明できるのでしょうか?
ハイ。統計的なデータがあるわけではなく、私の経験則から来るヤマ勘に過ぎないのですが、その結果は、ナカナカに絶望的です。
今までの英作文指導
ドンドン失礼を承知で文章を重ねますが、今までは、そういう学習者さんは、そもそも作文を書くような試験が必要なまで行かなかったんですよね。
言い換えると、上澄みしか、ケッキョク作文を試験で使うことがなかった。
でも、今は、そして、これからは違う。
何故かって、英検ナド四技能試験が、ガンガンと入試に入り込んできているからです。
そう、 I am play the baseball the ground.な高校生も、試験として英作文を書かなければいけない時代が訪れているんですよ。
しかしながら、今までは、そういう方々に対応する英作文教材は、ハッキリ言ってマジで存在しなかった。
そう、ある程度「デキる」前提で書かれてたんですよね。
もう、単刀直入に書いちゃいますが「デキない」学習者様への英作文教材って、これといったものが存在しなかったんです。
そして、マーク模試で偏差値60くらいあっても、書かせたら疑問文を一切まともに作れないとかは、日常茶飯事。。。
これからの英作文指導は:『ゼロから覚醒 はじめよう英作文』がある
この段階で、話がどう進むかは、予想できますね。。。?
しかしながら、『ゼロから覚醒 はじめよう英作文』は違います。
冠詞から始まります。
"a 形容詞 名詞"を扱います。
文字通り「ゼロから」英作文を扱ってくれます。
ある意味ではそれだけ。シンプルな理由。
しかしながら、その単純明快な理由が故に、文字通り『ゼロから』英作文の書き方を体系的に身に付けさせてくれるがゆえに、『ゼロから覚醒 はじめよう英作文』は圧倒的に、革命的な教材なのです。
ついでに「英作文」の教材ながら、学習を段階的にするために、整序問題ナドの形式もガンガン取り入れてます。
こういうことをやれている教材って、ゼロじゃないけど、すげえ少ない。そこも素晴らしいですね。
『ゼロから覚醒はじめよう英作文』の構成
ぶっちゃけ、もうホントに伝えたいことは伝えきったんですけど、さすがに文字数が少ないので、もっと書きましょう。
構成は、以下のようになっています。ここは、目次をそのままぶっこ抜かせてもらいましょう。
注目してほしいのは、始まりが先述の通り「文以前の構造」なのですが、最終的には、論理を意識しながらの自由英作、つまり、エッセイライティングまで扱っていることです。
大体の自由英作だったらこれ一冊+演習で対応できると思います。
はい、到達地点が低いわけでもないのが素晴らしいですね。
見て頂ければわかる通り、おまけとして、接続詞や基本動詞の用法一覧が、メチャクチャ充実した形で載っているのもポイント。
仮に暗唱するまでやりこんだら、凄まじい力が付くと思います。
『ゼロから覚醒はじめよう英作文』気になったトコロ
ただ、明確に気になった所もあるので、そこは記しておきましょう。
①伝統文法の批判・そこから外れた用語の多用
「文型なんかいらねえよ(要約)」というようなよくある文言が見られるのに加え、「限定詞」といった、一般の学習英文法では扱われない用語をバンバン使っています。
いろんな意見があると思いますが、「他の先生や他の教材がやりづらくなる」ことを鑑み、受験生向けの教材である以上、伝統文法へ配慮してほしいなあと、個人的には思います。
②解答あっても解説ない問題多数
「ここまでのことが身についていれば以下の問題は解けるはずです」的なノリが大量発生しており、そういうノリの問題は、模範解答はあっても、解説はありません。
ここも、賛否両論があるかなあ、って感じですね。
甘えた学習を許さない、冗長な記述で紙面を埋めることを避けられるというメリットでもあれば、ちゃんとやってもマジで分からないなら、誰かに聞くしかない。
そこをどう捉えるか、ってトコロです。
しかしながらそれでも。。。
マジで素晴らしい教材です。
「どの学力層の人間でも始められる英作文教材」の希少性は、どれだけ強調しても強調し足りません。
でも、最大の問題点。「学習者ってそれに気づけない」んですよね。
抽象的なので具体化しますが、自分がまだ自由英作文なんかやっちゃいけないことに気付けずに、『ゼロから覚醒 はじめよう英作文』ナドで基礎固めをせず、ドンドン演習しまくっちゃう学習者様が、きっと無限に存在すると。
そういう方が、 『ゼロから覚醒 はじめよう英作文』 を自主的に買うかっていうと、なかなかその確率も低い。
指導者ポジションがこの本を学習者にドンドン勧められるか。
そして、この本が、一般においても「英作文教材のファーストチョイス」になるか
そんな所に、割と真面目に、英作文の未来はかかっている。私はそう思います。
『ゼロから覚醒 はじめよう英作文』 まとめ
①ゼロスタートできる
英作文教材
それだけで素晴らしい
②学校文法に喧嘩売ったりと
気になるトコロはゼロでないが
その素晴らしさを損ないは
しない
繰り返しますが、革命的教材だと思っています。教材を読んで心から感動したのは、久しぶりでした。
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