みなさんはじめまして。
陰glish BLOGです。
どんな人間なのかは
以下のスペックをご覧ください。
[スペック]
・アラサー
・無職
・英検1級/TOEIC990
・元学校教員/元塾講師
・海外経験一切ゼロ。パスポート持ったこともない。
・友達はもちろん少ない。
要するに、英語ができる日陰者です。よろしければ、Twitterもフォローお願いします。
さて、今回のテーマは、一度このブログでもすでに話題にしている『英語のハノン』と『黄リー教』です。
お???ネタ切れか????更新頻度もメチャクチャ下がってるしな???
と思ったそこのあなた、違います!(多分)
何が違うかっていうと、今までの記事では、「本の内容」について語っていたんですが
今回は、「なんでこれらの本がSNSでウケたのか」ってところを、僭越ながらレビューしてみたいと思います。
カッコイイ言い方をすると、「マーケティング」的なところを語っていくってことですね。
ハッキリ言って、『英語のハノン』も『黄リー教』も武骨な本ですし、立ち読みレベルでの「ウケ」は最悪に近いと思うんです。
「じゃあ、なんでバズってるのか」ってのを考えてみた結果、シンプルな結論を導けたので、次の段落でご覧ください。
Contents
結論:『英語のハノン』も『黄リー教』も全く新しい学習体験を与えてくれるから
これらの2冊は「なんだこの勉強!!!!やったことねえ!!!」という感想を読み手に与えてくれるんですよ!!
いやあ、ホントにこれ以外書くことが無いんですが、さすがに抽象的が過ぎるので、「そうじゃない教材」に関して、もうちょっと具体的に書いていきます。
本屋にいって英語の教材をパラパラ見てみますと
・わかりやすい英文法の問題集!!
・わかりやすい長文問題集!
・TOEIC Partナントカ必勝法!
みたいな、表紙も著者も全く違うけれど、結局、解説の切り口やら文体やらが著者によって違うだけで、『行う勉強そのものを変えるわけではない』教材たちが山ほど並んでるじゃないですか。
まあ、ごまんとあるであろう長文問題集を例に挙げながら、もうちょっと具体的に書いてみます。
このブログを読んでいる方々なら、長文問題集、一冊や二冊持っていることでしょうし。
で、問いかけたいんですが、どの長文問題集を使うかによって、あなたがやる勉強って、そんなに変わりますか?
...そんな変わんないっすよね?
そうなんすよ。「長文問題集」は「長文問題集」なりの学習をあなたに与えますし、「英文法問題集」なら「英文法問題集」なりの学習をあなたに与えてくれると思います。
ちょっとでもいい「長文問題集」を作ろうとを著者の方々や出版社の方々は、日々しのぎを削っていることと思います。
でも、学習者からすると、「解説のやり方がうまかったり下手だったりするだけで与えられる勉強体験はほぼ同じ」なんですよね。
要するに、どんなに解説のうまい長文問題集であろうと、それが「長文問題集」である限り、「長文問題集での学習」以上の体験を与えてはくれない、ってことです。
そしてこの論理は、英文解釈本にも、文法問題集にも、英会話フレーズ集にも、言い切ってしまうとどんなジャンルの英語教材にも成り立つものであると思います。
解説や記述の多少の良し悪しはあるにせよ、あくまで各ジャンルの枠内で争っており、どの教材を使っても「行う学習体験」自体はそんなに変わらない。
また、現状の市場には「良い教材」自体はもう溢れかえってます。
そして、溢れかえってるからこそ、消費者はあらゆる教材に一種のマンネリ感を覚えている。そんな構造があったんじゃないかな、と思っています。
このマンネリ感を打破するためには、「長文問題集」でも「文法問題集」でもない、「何か全く新しいフォーマットの学習書」というものが、求められていたと思うんですよ。
じゃあ『英語のハノン』と『黄リー教』 は?
はい。『英語のハノン』が与えてくれる学習体験を言語化すると以下のようになります。
・容赦ないネイティブスピードの音声に合わせた、圧倒的な量の口頭英文法ドリル
また、『黄リー教』は、以下のようになるでしょう。
・前提学力ゼロ。「わからないまま進む」ことを絶対に許さない、圧倒的な量の解説
&著者が直接話しかけてくるかごとき大量の「質問」
はい。そうなんですよ。
これらの本は、解説の質がどうこうとかいう次元じゃなく、「他の教材では味わうことができない新しい体験」を与えてくれるんですよね。
そして、「感想」は即座に共有される時代である。
『英語のハノン』も『黄リー教』も、ほんのちょっとやってみるだけで、「なんだこの勉強!!!!やったことねえ!!!」というインパクトを学習者に与える教材です。
そして、今は大SNS時代。
人々の感想はあっという間に広まっていきます。
みなさん、フォロワーが
「なんだこの勉強!!!やったことねえ!!!」
「『黄色リー教』で、英検1級なのに中学校の内容もわかってなかったんだと知ることができた」
「『英語のハノン』はやべえよ。文法をダイレクトに英会話で使える形で学べる。文法学習そのものの革命だよ!」
みたいなこと呟いていたら、これらの本、買いたくなりますよね?
んで、買ったとして、実際に「ヤバい」教材だったら、その「ヤバさ」を誰かに共有したくなるじゃないですか。
まあ、そしてあなたが共有したら、あとはもうそのことの繰り返しですよ。
はい、一気にまとめにかかっちゃいましょう。
『英語のハノン』も『黄リー教』も、はっきり言って、見た目は武骨な教材です。
ぶっちゃけ著者の先生方はSNS映えなんか1mmも意識してなかったでしょう。
でも、与えてくれる「学習体験」が、他の教材では一切替えが効かない強烈なものだった。だからこそ、SNS上で完全な勝利を収めたんだと、そう思います。
余談として、『英語のハノン』と『黄リー教』に共通する感想として、「英検1級(orTOEIC900↑)持ってるのにこんなのもできなかったのか....」ってのがありますよね。
こういう声が出てくる教材だったってのもでかいっすよ。「英検1級なのにbe動詞もわかってないんだと気づけた」なんて感想見ちゃったら気になるに決まってるじゃないっすか。。。。。
『英語のハノン』や『黄リー教』が「バズった」理由、まとめ
①どちらも
「こんな勉強したことねえ!!!」
という全く新たな学習体験そのものを
与えてくれる教材だから
②そして、世はSNS時代。
「こんな勉強したことねえ!!!」
という感想は
一瞬でシェアされるから
そして、余計なケンカを売るんですが、学習参考書or様々な教材の編集の方々って、こういう、「学習体験そのものを変える教材」が今必要とされてるし、実際「ウケる」んだと、気づいてるもんなんですかね????