みなさんはじめまして。
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今回は、ついに出ました、『英語のハノン 中級』に関してのレビューです。
もっかい改めて、使い方とか何がすごいかとかを書こうかと思ったんですが、それだと初級の時の記事の焼き直しにしかならないんですよね。
ですんで、今回は、「中級」を読んで思った「こいつ、文法書として見てもすごいぞ!!!」ってことを述べていこうと思います。よろしくお願いします。
もう「ハノン」がスゴいこととか、その使い方とかは、十分に知れ渡ってるでしょう。レビューするまでもない。だから、あまり日の目を見てない、「文法書として見た時の側面」に、傲慢ながら光を当ててみたい。そんな内容です。
Contents
いちおう確認:『英語のハノン』とは?
めっちゃシンプルに言っちゃうと
・わかりやすい説明
・超大量の音源&口頭での文法ドリル
上の2点を揃えている、「学校英語を、スピーキングで使いこなせるようになるまで、読者を徹底的に追い込む、しかも「使い方」で迷う必要がない」画期的英文法書です。
まあ、この辺の話は、知ってる前提でいきます。もし知らなかったら、手前味噌ながら以下をご覧くださいね。
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【レビュー】英語のハノン 初級 紹介&使い方/やり方 -文法学習革命!
2021/10/5
英語のハノン 初級:レビューのレビュー
んで、私、上のレビューで以下みたいなことを言い放ってるんですよ。
英語のハノンの
すごいトコロ
分かりやすい文法説明!
→でもまあ
他にわかりやすい文法書は
山ほどあるんで
圧倒的差別化点かというと
そうでもない
改めて見ると、クッソ失礼ですね.........
ただまあ、率直に言うと、初級の時点ではこういう感想でした。ただ、それが中級で大きく裏返ったってのが、今回の記事の趣旨でございます。
英語のハノン中級、文法説明「も」ここがスゴい!
①:比較のセクションの説明
個人的な信条なんですが、文法の参考書とか問題集があったら、まずは「比較」を見るようにしてるんですね。ここの説明に一番著者の方の力が出てくると思うんですよ。
・どこまでを説明し、どこからを暗記で済ませるか
いわゆる「クジラ構文」の扱いやら、asやthanを接続詞として扱った誠実な説明をしているかやら、not so much A as Bやらなんやら、比較に関しては、ありとあらゆる項目で、上の太字黄色のところが問われてくるんですね。
で、『英語のハノン 中級』は、純粋な文法書として見たとしても、比較のセクションの記述の切れ味がすさまじいです。
ぶっちゃけ、俺(※一応英検1級です)が見ても、「ああ、そう考えればよかったのか」っていう、なるほどタイムに溢れていました。
もちろん、抜群の切れ味の説明に加えて、鬼のような口頭ドリルは健在。
サイコーの説明で「わからせ」た後、ハチャメチャな量と質のドリルで、「できる」トコロまで追い込む。比較のセクションだけでも買う価値あると、俺はそう思うレベルです。
※もちろん比較以外のところの記述もキレキレです!
というか、中級、ひいては比較のセクションの口頭ドリルはマジで鬼で、2021/12/12段階の筆者(※繰り返しますが英検1級です)が力試しとしてつまみ食い的に何個か試しに挑むと、ボロボロにされるレベルです。「これで中級?」って気持ちを抱かないでもない。この後の上級はどうなるんだ。
②:捨てるべきものを捨てている。
はい、どういうことかっていいますと、その辺の文法書には載ってるんですけど、「実際いらねえんだよなそれ..」って表現が、この世にはゴマンとあります。
個人的代表格は"be senior to...."ですね。
これ、熟語帳とかには大体載ってるんで、皆さん知ってると思うんですが、ネイティブ様の生の英語はもちろん、何なら「受験英語」からも駆逐されつつある、マジで消えつつある表現なんですよ。
はい、『英語のハノン 中級』には、マジでこういう、「それ使わないんじゃ???」的な項目がないです。実用英語として捨てるべきものを、捨てきっています。
この本で勉強すれば、使い方に迷わないばかりか、無駄になる勉強を一切しなくて済む、一読でそれがわかる出来となっておりました。
んで、改めて読んでみると、『初級』にも「実際いらねえんだよなそれ...」が一切なかったです。「接続詞」や「比較」を読むまでそれに気づけなかったのは、私の目が節穴だからですね。。。。。
③:説明が品詞と五文型に基づいている
はい。これもすごいですよ。
巷の英会話書やら、大人の英語やり直し本やらは、文法に基づいていると自称していても
「五文型を、ぶっ壊す!!!!」
「ホントの英文法はこう!キミが習ってきたのは間違ってる!!!」
みたいなノリで、品詞と五文型から成り立つ、学校英文法を否定して、自らを高めに行くようなムーブが目立つんですよね。
ハノンにはそれがないです。『英語のハノン 中級』から、複文がガンガン登場するんですよ。それでもなお、あくまで、「学校英文法をスピーキングに使えるトコロまで高める」というスタンスを崩さず、品詞と五文型からのやり方を尊重するアプローチを取っています。
(※超個人的には、that節がSになるパターンまで、しっかりと言及しつつも、それを会話としては練習させないっていう、超細かいトコロが感動ポイントでした。ここまでやってる英会話本は見たことない。大衆からの共感は得られなさそうなので、小文字にしておきますが。)
個人的になのですが、品詞と五文型から成り立つ、予備校が作り出した英語体系は、日本人が受験に立ち向かおうとしていくのであれば、やはり最良の手段であると思っています。(※なんでそう思うのかは、やはり手前味噌ながら以下へ)
でも、いざ大学入学を突破して英会話に向かっていくと、会話できるレベルの自動化までは至っていないから、全然話せない。難関大学合格者でさえ。そして「日本の英語教育は使えない」なんていう、怨恨感情、ルサンチマンが溜まっていく。これが日本の英語の現状でしょう。まさに、かつての俺がそうであったように。
『英語のハノン』があれば、そんなことはなくなる。
そんな確信を、『英語のハノン 中級』を読むことによって、あらためて、思いました。
繰り返しになりますが、『初級』もちゃんとこのスタンスです。。。ただ、これに言及できなかったのは、『初級』ってことでまさに文型や品詞に関しては、『導入』だったのでしょうがない。っていう、誰も求めていない言い訳をここにぶちまけていきます。
まとめ
①切れ味抜群の説明。特に比較。
②それいらなくない....?が無い。
③あくまで品詞と文型からというやり方
ちなみに、比較のところでチョロっと言及しただけなのですが、音声ドリルも『中級』からマジでやべえことになっています。ちょっと「使い方」も初級とは変わってくるかも。ただまあ、それはほかの誰かが言及してくれるだろうし、俺が広めなくても広まるでしょう。「文法書としても切れ味がすごい」ってことを、強調し、終わりとします。